近年、日本人のノーベル賞獲得が続いており、2000年以降にノーベル賞を獲得した日本人は計17人(米国籍含む)に達する。これだけ多くの日本人がノーベル賞を獲得できる理由は、中国でも大きな関心の的だ。

 中国メディアの光明日報は15日、ノーベル賞受賞者が発表されるたびに、毎年のように中国では「日本人が再び受賞したのか」とため息が漏れると伝えつつ、日本人がノーベル賞を受賞できる理由と日本の科学技術力の高さの背景を考察している。

 記事は、00年以降に日本が自然科学分野で獲得したノーベル賞の数は米国に次ぐ水準であり、英国やドイツ、フランスなどの科学技術立国すら上回る実績を挙げていることを紹介。2000年に日本政府が掲げた「50年間で30人のノーベル賞受賞者を輩出する」という目標はすでに半分以上達成されたと伝え、「日本はこの壮大な目標の実現に向けて、着実に歩みを進めている」と論じた。

 続けて、日本が多くのノーベル賞受賞者を輩出できる理由の1つは、日本が優秀な人材を「宝」と認識していることが挙げられると指摘。優秀な人材の育成のために予算を計上しているとし、日本の研究者の数は世界3位に達するうえ、13年時点における労働人口1万人あたりの研究者の数は約130人で世界一だったと紹介。中国はわずか19人にとどまることを伝え、こうした差がノーベル賞受賞者の数の差につながっていることを指摘した。

 さらに、研究者の実習派遣制度や海外の研究機関との連携、さらには海外の優秀な人材の招聘や女性研究員の育成など、さまざまな施策を積極的に行うことで、人材を育成すると同時に国外における先進的な技術の学習を行っていると指摘。技術が急激に進歩する大変革の時代において、日本政府は科学技術力の向上に向けた戦略を綿密に立て、緻密に調整を行っていると伝え、日本人がノーベル賞を受賞できるのは、こうした戦略が功を奏した結果ではないかと考察している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)