中国人の渡航先として人気だった韓国だが、最近はこの人気に変化が生じているようだ。中国メディアの今日頭条が9日付で掲載した記事は、韓国を渡航先として選ぶ中国人旅行客の数が激減しており、異変が生じていると伝えている。

 記事は、中国の多くの旅行会社はすでに「中国人の間で韓国旅行の人気が明らかに低下している」ことに気づいていると伝え、実際に韓国への団体旅行は大きく減少していることを紹介。また、旧正月(春節)の時期における韓国・済州島の商店街の売上は前年比7割も減少し、タクシーのチャーターも激減したと伝えた。

 さらに記事は韓国日報の2月7日付の報道を引用し、韓国文化体育観光部と韓国観光公社が昨年12月の訪韓中国人旅行客は前年同期比15%の増加だったが今年の1月になると状況は突然変化し前年同期比3%~4%の増加に過ぎず、今年の2月の中国人旅行客は前年同期に比べて減少するだろうと説明。

 また記事は、中国人の韓国旅行の予約数は2016年11月ごろから明らかに減少し始めたと伝え、タイや日本などの渡航先は春節時も人気だったのに比べると、韓国旅行はとりわけ人気が冷え込んだことが分かると指摘。韓国旅行を計画していた中国人旅行客のなかには渡航先を日本や東南アジアの国へと変更した人もいると説明し、中国人旅行客にとって人気だった韓国は今、タイや日本にその人気を奪われてしまったと説明した。

 韓国を渡航先として選ぶ中国人が減少しているというこの現象は、中国人旅行客が韓国に魅力を感じなくなったというよりも、韓国政府がTHAAD配備を決めたことに対する中国政府の報復措置が数字として表面化しているものと言えるだろう。訪韓中国人が再び増加するかどうかは、中国政府のさじ加減によって決まると言っても差し支えないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)