今なお反日感情が存在する中国では「愛国心」を示すための行動の1つとして、日系車の不買が叫ばれることが多い。だが、2016年の日本の自動車メーカーの中国における販売台数は初めて400万台を超え、不買の主張をかき消すような好調な販売を見せた。

 小型車に対する減税措置のほか、日系車の品質の高さや安全性の高さが正当に評価されるようになってきていることも、中国で日系車の販売が好調だった要因の1つとして挙げることができるだろう。

 中国メディアの今日頭条は10日、「中国の消費者は皆、日系車はダメだと言う」としながらも、自動車のプロフェッショナルでもある自動車の整備士は皆、日系車を購入していると伝える記事を掲載した。

 記事は、中国の自動車保有台数の30%以上が日系車であるという統計があることを伝える一方、中国には「日系車は安全性に劣る」などと根拠のない言論が存在していることを指摘。だが、自動車整備士をはじめ、自動車に詳しい中国人は皆、日系車を購入していると伝え、自動車のプロたちは「日系車は衝突しない限り、故障やトラブルといった煩わしさから解放される」と評価していることを伝えた。

 続けて、日系メーカーは自動車の品質を非常に重視していることは事実であり、エンジンやトランスミッションなどに最先端ではなくとも、非常に成熟した技術を採用しており、その信頼性の高さを背景に自動車のプロたちから高い評価を獲得していると指摘した。

 さらに、日本と中国には歴史問題や領土をめぐる対立があり、日系車や日本製品の存在は、中国人としてはどうしても「愛国心」が刺激される存在であることを伝える一方で、「愛国心を取り除いて客観視して見れば、日系車の耐久性や燃費性能の高さ、メンテナンスの容易さは一般消費者向けであることは間違いない」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)