中国メディア・今日頭条は9日、「中国の科学技術が日本に追いつくにはどのぐらいの時間が必要か」と題した記事を掲載した。具体的に何年、という結論は出ていないが、技術力のみならず社会システムにおいても日本と中国では簡単に埋められない差があるとしている。

 記事は「今、中国人の愛国心は日本製のボイコットという非理性的な方法から目覚め、国の実力を比較する方向へと徐々に変わりつつある」と説明。すでに国も国民も豊かになっている日本に比べると「中国の現代化の道はまだまだ遠い」としたうえで、主に表れている差を3点挙げた。

 1点目は「精緻な工業技術」だ。国土が狭く、エネルギーや食料の自給率が低い日本の生命線はまさに工業技術にあるとした。2点目は「強い金融の実力」。バブル崩壊や金融危機のインパクトを受けたものの、それでも日本が持つ金融の実力はなおも強いと説明している。3点目は「技術の強い優位性」だ。研究への投資が盛んで、特許が電子、機械、新素材、エネルギー、環境保護などのハイテク分野に集中しており「予見できる将来において、日本が持つ技術の地位を揺るがすことは難しい」とした。

 記事はさらに、日本は全国的にインフラがしっかり整っているほか、都市と農村や地域間の発展バランスが取れていると紹介。日本の農村は現代化が進んでおり、生活レベルも都市との差が少ないとした。一方、中国は都市と農村、および地域間の格差が大きく、この差を埋めるには2−3世代、数十年の時間が必要だと指摘。「ここにも、中国と日本の現代化レベルの差が十分に示されているのだ」とした。

 中国は日本に比べて人口は10倍、面積は26倍。この広大な国で発展の均衡化を図るのは並々ならぬ事業であることは想像に難くない。功利を急ぐことなく、時間をかけて一歩ずつ着実に取り組んで行かなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)