燃費性能と安全性が高い日本車は世界的に人気が高い。経済発展が著しいタイでも街中では日本車を数多く見かけることができる。中国メディアの中国経済網は4日、タイを旅行で訪れた中国人の視点から、タイの自動車市場について紹介する記事を掲載した。

 タイの自動車市場の特徴は、「日本車が多く、エコカーが少ない」ことだという。筆者は旧正月に旅行でタイのバンコクとチャン島を訪れたそうだが、「7割が日本車」といった状況で、中国車は、広告を見かけたものの自動車そのものは「目にしなかった」と残念な様子。中国の最大手である上海汽車がタイで合弁工場を設立したとのニュースもあったが、シェアはまだまだ少ないようだ。

 記事はまた、タクシーは大抵トヨタ車で、なかでもカローラが多かったと紹介。タイでの自動車の価格は中国より高額であるにもかかわらず、大人気のようだ。タイでは、自動車の販売台数そのものは少ないものの、乗用車はピックアップ車に次いで多く、トヨタ、ホンダ、いすゞなどのブランドが人気だとした。

 実際、バンコクで時間帯を変えて2度観察してみたところ、走行している自動車の「10台中5台がトヨタ」でホンダが2台、他はベンツやBMW、フォルクスワーゲンが1台ずつという結果になったという。ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニといった高級スポーツカーに至ってはほとんど見かけなかったとした。

 また記事は、数日のタイ滞在で「電気自動車は1台も見かけなかった」と紹介。タイではエコカーはまだほとんど普及しておらず、ましてや電気自動車は非常に稀な存在なのだと結んだ。

 中国企業も参入を始めているタイの自動車市場。中国は電気自動車では比較的進んでおり、京都のバス運行会社が中国メーカーの電気バスを導入したことは有名だ。中国としては電気自動車の分野でタイ市場を攻めたいところだろうが、エコカー市場がいつ拡大するかは未知数であり、当面は伝統的な自動車がタイ市場の大勢を占め、日本メーカーの優位が続くに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)