中国には歴史問題を理由に反日感情を抱く人びとが今なお存在するが、こうした人びとも反日感情と同時に、日本に対して複雑な思いを抱いているようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「恨みを捨て去れば、日本は中国にとって学ぶに値する国である」と伝える記事を掲載した。

 記事は、日本を視察で訪れたという中国人の手記として、「視察前までは日本に対して何ら好感を抱いたことがなかった」としながらも、日本に到着して2日目にして「日本の文化、教育、民度、清潔さに屈服させられた」と論じた。

 どのような事例を通じて「屈服させられた」のかについては具体的に記していないものの、中国人は互いに騙し合い、互いに足を引っ張り合っているのに対し、日本人は「信用できる」との見方を示す一方、視察中に「時間を守るのはもちろん、口にしたことはしっかりと守るのが日本人だった」と紹介。

 さらに、観光で訪れた寺院でも「中国の寺院のように訪れた客に線香などを高額で売りつけるようなことはなかった」としたほか、屋内で靴を脱いだ際、日本人は靴をしっかりと揃えて脱いでいたことに気づいたと紹介。また、帰りには誰が揃えてくれたのか、全員の靴が揃えて置いてあったことに驚いたとの見方を示した。

 記事は、視察で訪日した中国人がどのような体験を通じて「日本の文化、教育、民度、清潔さに屈服させられたのか」について、具体的な内容は記載していない。だが、日本人が約束を守ること、寺院が高額で物を売りつけないこと、脱いだ靴を誰かが揃えてくれたことなどは、日本であればごく当たり前のことだと言える。中国人からすれば、日本人にとって「ごく当たり前」のことでも驚きの対象であり、その当たり前のことを当たり前にできることに「屈服させられた」のかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)