今や日本人の国民食となっている、焼きギョウザ。ラーメンのお供に、そして白いご飯のお供に、さらにはビールのお供に最高の料理であるが、ギョウザを主食として食べることはまずない。これが、日本を訪れる中国人にとっては不思議でならないのだ。

 中国メディア・今日頭条は2日、「ギョウザが日本の国民グルメになった理由」とする記事を掲載した。そのなかで、日本においてギョウザが主食ではなく「おかず」として広く普及していった経緯について紹介している。

 記事は、中国発祥とされるギョウザが日本に伝わり、発展した歴史を紹介した。特に終戦間もない時期にラーメンとともに急速に普及したとし、その背景には「多くの引き揚げ者が中国大陸の味を懐かしがるなか、『満州の味』として宣伝したこと」があると説明。中国生活経験者が大都市でギョウザ店を開き、それが数年間で急速に全国へと広がっていったとした。

 そして、本場の中国北部では茹でギョウザで主食として食べられるのに対し、米食中心の日本では「油で焼いて香りが漂うギョウザがご飯のお供とされた」とし、茹でギョウザではなく「鍋貼」(ゴーテイ)と呼ばれる焼きギョウザが普及していったと解説。それゆえ日本には「ギョウザ定食」なるものが存在し、ギョウザに白飯とみそ汁が配されるのであるとした。

 記事は日本で花開いたギョウザ文化について「中国から日本へ渡り、侵略戦争や満州国の記憶を帯びつつ、日本で根を生やし、国民的グルメや地方の名物料理となり、さらには世界の各地へと羽ばたいている」と紹介するとともに「ギョウザとともに旅をして見えてくるのは、文化や歴史の豊かさ、包容力なのである」と結んでいる。

 主食とおかず、「茹で」と「焼き」と、形式はだいぶ違うが、日本でも中国でも「餃子」と書けばギョウザのことである。しかし、これが韓国に行くと通じず「マンドゥ」(饅頭)と呼ぶことになる。そしてこの「饅頭」、日本で頼むと大概小豆あんの入った「おまんじゅう」が供され、中国では中身が何も入っていない蒸しパンが出てくるからややこしい。いかに同じ文化に源を発していても、場所が変わればそれぞれ違った方向へ発展していくことを示す例と言えるだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)