一般的に「ニセモノ」商品は排除されるべきものとして扱われ、本物により近づけば近づくほど多くの人の頭を悩ませる。しかし、なかにはリアルになればなるほど喜ばれる「ニセモノ」がある。それは、食品サンプルだ。

 中国メディア・今日頭条は1日、「日本人が売るこのニセモノは、客が続々と買いたがる」とする記事を掲載した。記事は、人びとはニセモノ商品に対して深い憎悪の気持ちを持つものだが、「これらのニセモノには反感を抱かないばかりか、非常に喜ばれる」として日本の食品サンプルを写真付きで紹介した。

 そして、日本の料理店や居酒屋ではリアルな食品サンプルを使うことが、お客さんから注目を集め、注文してもらうための重要な手段になっていると説明。「ニセモノ」だから安いなどということはなく、場合によっては本物の料理よりもはるかに高い値段のものまであるとした。本物そっくりに作らなければならないため、その制作も決して簡単なものではないと伝えた。

 また、材料や技術の改良が進んだことによって以前に比べてより本物に近い食品サンプルが作れるようになっていることを紹介。さらに、世界各地にある食品サンプルのなかでも日本のものは再現度が最高であり、そこには「日本人は写真では食べ物に宿る魂を表現することができないと考えている」という背景があると説明している。

 食品サンプルが飲食店の入口にディスプレイされていると、その店でどんな料理が提供されているかが分かってととても良いのだが、しばしばサンプルと実際に供される料理に大きなギャップがあるケースに遭遇する。実際のほうが良かった場合は嬉しいが、逆の場合のショックは大きい。「本物に近い食品サンプル」のレベルが高まる一方で、「サンプルに近い本物」を作る必要もあるのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF)