近年、IoT(モノのインターネット)が話題になることが増えているが、インターネットにつながるモノの対象には自動車も含まれる。ICT端末としての機能を有する自動車はコネクテッドカーと呼ばれ、自動車業界でもITの人材が求められるようになっている。

 中国メディアの中国汽車報網はこのほど、日本の自動車メーカーは2010年ごろから人材不足にあえいでおり、特にIT人材の不足が顕著であると伝えている。

 記事は、社会のIT化が急速に進むなかで自動車産業のなかでIT人材の争奪戦が始まっていると伝え、電気自動車や自動運転車、さらにはコネクテッドカーなど、将来の普及を見据えて各メーカーは世界規模で優秀なIT人材をめぐって見えない戦いを繰り広げていると指摘した。

 続けて、IT人材の争奪戦においては欧米の自動車メーカーが日本をリードしていると伝え、フォルクスワーゲンは3年以内に1000人を超えるIT人材を雇用する方針を打ち出していると紹介。

 一方、日本の自動車メーカーはIT人材に対する給与水準が決して高くないため、優秀で野心のある人材は米国のシリコンバレーを目指すと指摘。さらに欧米ではIT産業から自動車産業への参入する企業が相次ぐなか、IT人材をめぐる競争は激化しており、「ベンチャー企業に人材争奪戦で敗れれば、日本の自動車メーカーの将来は暗いものになりかねない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)