「人への優しさ」、「思いやり」は、中国のネット上で日本について紹介し、賞賛するキーワードの1つとなっている。中国メディア・今日頭条は29日、日本の高齢者養護施設においても利用者に対する優しさがあふれていると紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の高齢者養護施設では「至るところでお年寄りをメインとし、ヒューマニズムにあふれ、サービスの内面がにじみ出ている」と評したうえで、日本の施設内でよく見られる設備や機器について紹介している。 

 まず、寝たきりの利用者向けの浴槽について紹介。浴槽の横にはリクライニングベッドが据え付けられており、昇降や移動、リクライニングがすべて電動ででき、操作が便利であると説明した。また、浴室にこだわり、木製の浴槽で窓の外にはミニ庭園が見えるといったデザインを採用し、快適さを演出する施設もあることを伝えた。

 さらに、生活する室内においてもクローゼットやベッド、洗面台などが利用者の身体機能に配慮した設えになっていること、昔ながらの家屋に住んでいた高齢者向けに和室が用意されていることなどを紹介している。また、同メディアが28日に掲載した記事では養護施設での生活の様子を写真付きで紹介。子どもたちによる和太鼓やフラダンスのお披露目、季節に合わせた食事イベントなどを取り上げて説明した。

 自宅を出て養護施設に住む、あるいは施設で日常を過ごすといった環境の変化は、高齢者にとってはややもすれば心理的なストレスになり得る。そんな心の負担を和らげ、快適かつ充実した老後を過ごしてもらう工夫が、「至るところでお年寄りがメイン」という印象を与えることにつながっているのだろう。日本同様高齢者介護が社会全体で取り組むべき問題となっている中国にとっても、日本の施設はヒントになるはずだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)