サッカーの人気が高い中国では近年、子どもたちにサッカーを習わせる保護者が増えており、中国の少年サッカーチームでコーチを買って出る日本人もいるようだ。子どもにスポーツを教えるうえでは、技術だけでなく、取り組み方や考え方も教育の対象となるが、日本人コーチの教えは中国の人びとにとって非常に新鮮に映るらしい。

 中国メディアの捜狐はこのほど、自分の子どもが所属するサッカーチームに日本人コーチがいるという中国人の手記を掲載し、「日本式の練習」で中国人の子どもが学んだことをについて伝えている。

 記事はまず、日本人コーチについて「自分の仕事に厳格で、責任を持って取り組んでいる」と称賛したうえで、中国人から見た「独特な点」について紹介した。

 「日本式の練習」の独特な点の1つ目は、「規律」を守ることが重視されることだ。練習開始時刻の15分前には集合し、子どもたちは整列のうえでコーチと挨拶をすることが求められると伝え、練習が開始したら笑ったり、ダラダラとした態度を取ったりすることは厳禁であると紹介。

 規律に違反した子どもはランニングの罰が与えられるとし、そのランニングも100%の力で走ることが要求されると伝えた。また、練習終了後も整列し、挨拶することがルールであり、帰宅する際にはゴミを持ち帰り、汚れたユニフォームは子どもが自ら洗うこともルールの1つだと紹介したほか、子どもたちが練習中に水を飲む時間は20秒以内と決められており、「練習には緊迫感が満ちている」と伝えた。

 この中国人の保護者によれば、このサッカースクールに通ったことで、まったくサッカーをしたことのない子どもが1年ほどで非常に上手くなったという。この成果は「日本式の練習」の賜物であるとしていることから、日本人コーチのトレーニング方法に満足しているようだ。

 中国では一人っ子の子どもたちを甘やかして育てる家庭が多い。そもそも規律とは集団行動におけるルールであり、規律を重んじる教育は中国ではほとんど行われていないと考えられるが、日本風の教育が取り入れられたサッカー教室は中国人にとっては非常に新鮮に映るのも当然のことだと言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)