太陽暦の導入によって日本の多くの地域で旧正月を祝う習慣はなくなった。しかし、近年日本を訪れる中国人観光客の増加に伴い、日本国内で「春節」のムードが高まり、イベント化しつつある。

 中国メディア・澎湃は28日、「春節のムードが日本で年々高まっている そして、日本の商人も笑顔に」とする記事を掲載した。記事はまず、日本にはなおも旧正月を祝う習慣の場所があることを紹介。沖縄県や鹿児島の奄美諸島などがその例であるとし、旧正月になると住民らが民謡を歌いながら舞い踊るなどすることを伝えた。

 そして、横浜や神戸の中華街でも旧正月の「新春ムードが色濃く残っている」と説明。獅子やドラゴンが舞い、武術のパフォーマンスが行われ、廟では線香が焚かれ「あたかも故郷にいるかのようだ」としている。さらに、在日中国人が集まっている東京・池袋、2007年から現地の華僑団体と協力して「春節祭」を開催している愛知県名古屋市などでも春節の空気を感じることができることを紹介した。

 記事は、この時期に中国人観光客が大勢押しかけることから「日本の商人にとって春節はビッグチャンスだ」としたほか、日本国内のメディアや広告において頻繁に「旧正月」、「春節」という文字が頻繁に出現するようになり、「日本の市民にとって、『春節』という言葉も耳になじむようになった」と伝えている。そして「さらに新春に中国人観光客が増えれば、春節のムードも日本でますます高まることだろう」とした。

 クリスマスにバレンタインデー、ハロウィン、節分の恵方巻・・・。もともと日本では行われていなかった、あるいは一部地域で行われていたイベントが「国民的イベント」になったのは、商売人たちがこれらを大きな商機とみなしたからだ。もしかしたら「春節」も今後同じ道をたどる可能性が、あるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Law Alan/123RF)