2016年のノーベル医学生理学賞を東京工業大栄誉教授の大隅良典氏が受賞し、日本人のノーベル賞受賞者数は25人となった。また、日本は2000年代に入ってからすでに17人のノーベル賞受賞者を輩出している。

 中国メディアの澎湃新聞はこのほど、日本人が毎年のようにノーベル賞を受賞している事実は、中国で多くの論争を呼んだと伝え、「国土の狭い日本はなぜ、これほど多くのノーベル賞受賞者を輩出できるのだろうか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、日本人がノーベル賞を受賞できる理由に対し、中国で起きた論争のなかには、「教育の質が高いから」、「研究を行う環境が良いから」といったものがあると紹介する。日本の教育の質が中国にとって参考になるのは確かだとしながらも、それだけでノーベル賞を受賞できるとは考えにくいとした。

 続けて、ノーベル賞の受賞者に限らず、日本の研究者たちの日常生活は「すべて研究のため」に捧げられているとし、長期の休みも取らずに研究に没頭する日本人研究者は多いと紹介。「継続は力なり」という言葉があるが、脇目も振らず研究に集中し続けるという勤勉な姿勢こそ、日本が数多くのノーベル賞受賞者を輩出できるもっとも大きな要因ではないかと考察した。

 さらに、日本の学術界は中国に比べて特にリスクを好むわけでなければ、新しい分野に挑戦することを好むわけではなく、日本人も中国人に比べて特に創造力が高いわけでもないとし、それでも日本人がノーベル賞を取れるのは「日本人の真面目で厳格な性格と、継続できる能力によるもの」と指摘。成果が出ないからといってすぐに投げ出さず、徹底的に突き詰めようとする日本人の性格が、ノーベル賞受賞者の数に現れているのではないかと考察している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)