中国では今春節の大型連休に入り、新年の祝賀ムードに包まれている。しかし、日本では中華街でイベントが行われる以外は完全に「日常モード」だ。日本の会社に務める中国人ワーカーの多くは「春節返上」で、休んで実家に帰りたい気分を堪えつつ、日常業務に勤しんでいることだろう。

 中国メディア・今日頭条は26日、「日本の大手企業で働くというのは、どんな感じか」とする文章を掲載した。文章は、今年から電車で40分かけて渋谷にある大手企業で働いている中国人による、日本の会社で働くことについての感想を紹介している。まず紹介したのは、通勤電車についてだ。「何度もハイヒールで踏まれ、バッグで顔を殴られ、途中で弾き出されそうになりながらようやく電車に乗る」と説明。乗り換え前にはドアに近い場所に、乗り換え後は車両の真ん中に位置しないと「ギュウギュウで呼吸困難になる」とし、その辛さを表現した。

 そして、会社については「大手ということもあり制度的にも福利厚生的にも整っている」としたほか、初めてオフィスに入った時には「300人あまりの人が1つのオフィスに居ることに驚いた。みんなのデスクが一の字に並び、同じセクションの人が一緒に座る。遠巻きに見ると、収穫後の田んぼのようだ」と感じたことを明かしている。一方、会社の雰囲気は「社風にもよると思うが、ネット上で紹介されているほど抑圧された感じではない」とし、服装についてもジーパンや模様の入った服など比較的自由であると説明した。

 また、日本の会社はネットワークのセキュリティが厳しく、会社のパソコンにソフトをたくさんインストールしてはいけない、パソコンを持ち帰ってはいけないと紹介。仕事中は中国に比べて活力に欠け、先輩からは事あるごとに「細かいところまでしっかりやることの重要性」を感じさせられるとした。そのうえで「まじめ過ぎれば効率が下がる。勢いに任せ過ぎれば配慮不足になる。両方で補い合うのがベストだが、なにせ変えていくのは簡単なものではない」と感想を綴っている。

 仕事以外でも、異郷の地での生活は何かと不自由を伴うことだろう。そんな中でがんばっている外国人のワーカーには敬意を表したい。この中国人ワーカーの言うとおり、「慎重なところは慎重に、大胆なところは大胆に」というフレキシブルさがあれば、作業の効率はより高くなることだろう。外国人社員を受け入れ、企業文化を柔軟に変化させられる体質を持った会社であれば、その実現はそう難しいことではないのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Ponsulak Kunsub/123RF)