日常生活からの解放感によって気持ちが高ぶり、場合によっては羽目を大いに外してしまうことがある。中国を代表する古代建築遺跡である万里の長城にやって来ると、特に高揚感が強まるのかもしれない。万里の長城の壁は、インターナショナルな落書きでいっぱいだ。

 中国メディア・今日頭条は26日、「さまざまな国の観光客が長城に名前を刻んでいる モラルや民度はどこに行った」とする記事を掲載した。記事は「中国にやってきて万里の長城を訪れることは、多くの外国人の夢である。しかし、本当にやってきた多くの人は長城を傷つける行為を働くのだ」とし、長城の壁に無数に記された落書きの写真を8枚紹介している。

 写真を紹介する中で記事は「落書きを見ると、韓国語、英語、タイ語などさまざまな言語がある。多くの国の観光客が、ここにやって来た証を残していくことが見て取れる」と説明。万里の長城に来ると落書きを残さずにはいられなくなると語る人もいるとし、「もはや一部の人の問題ではなく、観光客に共通する問題になっている」と伝えた。「無数の模倣者を前に、最後の理性を保とうにも、『落書き禁止』の看板はもはや大した役割を果たさない」とした。

 記事はさらに「今日長城に文字を刻んだ男女が、昨日はその行為を非難する側の人間だったかもしれない」、「これらの行為は歴史遺産に永遠の傷を残すのみならず、彼らの本性を暴露する。彼らが強調し続けてきたモラルや民度はどこに行ってしまったのか」と結んでいる。

 万里の長城の落書きについては「みんなが書いてるから自分も」という観光客が多いのだろう。写真を見た中国のネットユーザーからは「外国人だってモラルないじゃないか」といったコメントが出ている。ただ、「外国人だってやっているから中国人だってやって構わない」という話ではない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)