中国国家知識産権局は19日、中国の2016年における特許出願件数は前年比21.5%増の133万9000件に達し、6年連続で世界1位となったことを発表した。これはあくまでも出願件数であり、どれだけ優れた特許が含まれているかは不明だが、中国の特許出願の「数」には果たして「質」が伴っているのだろうか。

 中国メディアの今日頭条は22日、イノベーションが国家の経済成長を左右する現代において、特許をはじめとする知的財産権は世界経済において「発言権」を獲得し、競争力を高めるうえで重要な存在と見なされるようになっていると伝える一方、中国の特許出願の「数」には「質」が伴っていないと指摘している。

 記事は、中国の特許出願件数が6年連続で世界1位となったことに対し、「果たして質が伴っているのだろうか」と疑問を投げかけつつ、中国国務院発展研究中心の戴建軍氏は「数と質の不均衡がある」と指摘していることを紹介。つまり、特許出願の数は膨大だが、本質的に競争力のある特許は少ないとの見方を示し、戴建軍氏が「この不均衡は早急に是正する必要がある」と指摘していると紹介した。

 さらに、戴建軍氏の見解として、中国で特許出願件数が多い背後には、中国の技術力が他国に比べて相対的に低く、質の低い特許でも出願の余地があることや、特許権の存続期間が短いという問題も内在していると指摘。

 さらに、世界知的所有権機関が定める35の技術分野において、光学やエンジンなど6つの分野における中国の特許取得件数は他国に比べて大きな差があるのが現実であるとし、中国に必要なのは出願件数を伸ばすことではなく、出願する特許の質を高めることであると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)