中国は長年にわたって一人っ子政策を実施してきたが、その結果として人口の男女比が大きく歪み、少子高齢化が進むという弊害も抱えることになった。そのため、中国政府は2016年1月に「一人っ子政策」を撤廃し、すべての夫婦が2人目の子どもを生むことができるようになった。

 「一人っ子政策」の撤廃から約1年が経過した中国だが、撤廃によって何か変化が起きたのだろうか。中国メディアの21世紀経済網は21日、中国国家統計局の発表を引用し、中国の2016年末の人口は前年比809万人増となり、出生数も同131万人増となったと伝えた。

 記事は、16年末における中国の人口のうち、男性は7億815万人、女性は6億7456万人となり、男性は女性に比べて3359万人も多かったことを紹介。中国のすべての男女が結婚すると仮定した場合、結婚できない男性が3359万人も発生してしまうことを意味するが、15年末に比べて男女の人口差は7万人も縮小したと紹介し、男女比の歪みが若干なりとも改善に向かっているのは良い傾向であると論じた。

 一方、「一人っ子政策」の撤廃前には「撤廃によって出生数が数百万から最大で1000万人は増える」との見通しもあったと伝えつつ、撤廃によってすべての夫婦が2人目の子どもを生むことが認められるようになったにもかかわらず、出生数が前年に比べて131万人しか増えなかったのは「予想外」だったと指摘した。

 また記事は、16年における中国の生産年齢人口は前年に比べて349万人減の9億747万人だったと紹介。生産年齢人口は12年から5年連続で減少し続けており、高齢者の増加によって中国の社会的負担は増加しているとしたほか、歪んだ男女比が是正されないなか、結婚しない人が増えていけば中国の社会保障は困難に直面する可能性が高まると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)