かつて鉄鋼は「産業の米」と呼ばれていた。また、「鉄は国家なり」という言葉もあるとおり、鉄鋼業は国の経済の根幹をなす産業の1つと言える。中国メディアの全球礦産資源網は20日、日本と中国の鉄鋼業から経済の実力差を比較する記事を掲載した。

 記事はまず、日本は世界の経済大国であると同時に経済強国でもあるが、中国は単なる経済大国に過ぎないと指摘。中国の粗鋼生産量は圧倒的な世界一であり、日本の生産量は中国河北省の生産量すら下回っているのが現実だとしながらも、高級鋼の生産量では中国を抜いて日本が世界一であると指摘した。

 さらに、日本の鉄鋼業は技術面で常に世界をリードする存在であると指摘し、それは粗鋼生産時におけるエネルギー消費量からも見て取れると紹介。中国は1トンの粗鋼を生産するにあたって1.5トンの石炭を使用するが、米国の使用量は1トン、そして日本の場合はわずか0.6トンで済むと指摘したほか、石油換算トンあたりに生み出す付加価値の量でも日本は中国の7-10倍に達すると伝えた。

 また記事は、中国最大の鉄鋼メーカーである河北鋼鉄集団の2015年における粗鋼生産量は世界第2位だったものの、業績は赤字だったと指摘。日本や韓国の鉄鋼メーカーがしっかりと利益をあげる一方で、「中国の鉄鋼メーカーは規模ばかり大きくても国際競争力を持たないことが分かる」と伝えた。

 さらに、「中国人は自国の国内総生産(GDP)の成長を喜び、誇りに感じているが、喜びのあまり質の差を認識できていない」と指摘し、日本は多くの点でまだまだ中国をリードしているのが現実であり、その差は決して無視できないほど大きなものであると論じている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)