日本を訪れる中国大陸や台湾の観光客の多くは、日本ならではのグルメに舌鼓を打つことを楽しみにやって来る。そんな彼らを悩ませるのが、日本の飲食店に存在するさまざまなマナーやルールだ。

 台湾メディア・東森新聞雲は20日、日本にはメニューよりも注意書きのほうが長い飲食店があるとする記事を掲載した。記事は、ミシュランで星を獲得した日本の料理店では「舌鼓を打つ前に、まず店のルールに1つ1つ従う必要がある」とし、丈の短いパンツの着用や香水、携帯電話が禁止されていると紹介した。

 さらに、当日に予約をキャンセルした場合には2万円の「罰金」が取られる、出てくる料理の撮影が禁止されている、使われている食器は歴史のある骨董品であり、取り扱いに注意するといった注意書きが存在するほか、魚介や野菜、醤油、味噌が嫌いな人は予約をしないようにといった「お断り」がサイト上に記載されていると伝えた。

 記事は、飲食店側が「メニューより長いルール」を作って客に守ってもらう背景について、「今はわがままな客がとても多く、お金さえ払えば無敵だと考えている。ちゃんとしたルールがあってこそ、本当に楽しめる客だけを残し、迷惑客を締め出すことができるのだ」とマナーの専門家が説明したことを紹介している。

 客には店を選ぶ自由があるように、店にも客を選ぶ権利がある。もちろん、単なる傲慢さから客を選ぶような店があれば早晩評判は下がり、経営は苦しくなることだろう。一方、「客に最高のもてなしをしたい」と考え、十分なサービスを提供するために設ける制限は、「変な客」のリスクを減らすことにつながるのだ。店にとってお客様はあくまでリスペクトすべきパートナーであり、決して畏れ多い「神様」ではないのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)