われわれの日常生活において「食」と「住」と並んで欠かせないものと言えば「衣」である。衣服は単に体の防護、保温という意味あいを越えて、個性や国民性を示す要素の1つとなっているのだ。

 中国メディア・網易は22日、「日本の服飾文化と社会心理」と題する記事を掲載した。記事は「日本において服装は、アイデンティティの基礎となっており、団体精神、仲間意識を生み出す」と説明。様々な職業の従事者や学生が制服を着用する文化があるとし、「理想の職業や優秀な学校の制服は、着用者の優越感とともに他者の羨望や憧れを生む」と論じた。また、日本人のサービス意識の高さについて、制服の存在により公私の区別が明確化し、仕事に対する意識が高まるという要素を挙げている。

 また、「制服文化」を持つ日本人は「平時の服装にも明らかな性格的特徴がある」と指摘。商業エリアにおいて派手で目立つ格好をした女性を見かけることは難しいとし、そこには「自分を群れの中に埋没させ、目立つことを望まない」という日本人の性格が表れていると説明した。さらにこの保守性は日本の服装デザインにも表されており「流行に左右されない審美理念を持っている」とした。

 その一方で、日本社会に存在する保守性による単調な生活に嫌気がさし、刺激を求める若者たちが存在するとも説明。原宿や渋谷界隈では大胆な恰好をした男女を見かけることができるとした。そして、「解放と保守が、日本の服装文化の両面性を構成しているのである」と論じた。

 記事はさらに、保守的な日本においても高級品を好む人は数多く存在するとしたうえで、「ブランドや高級品に対する態度は、一夜で富を得た者が購買欲を爆発させるものとは違う」と指摘。長期間に及ぶ資本主義社会を経てきた日本人は「老練な消費者であり、経験豊富な鑑別師なのである」と説明した。そして、中国人も「多くの事柄を経験して、初めて少しずつ成長するのだ。それは、女性がたくさんの衣服を買う中で徐々に自分のスタイルを見つけ出すのに似ている」としている。

 派手な色彩を好み、注目を集めることを楽しむ中国人にとっては、普段の日本人の服装は非常に地味に映ることだろう。しかし、その一方で、女子中高生の短いスカートなど、露出度の高い若者の服装には驚きを示す。記事の指摘する「解放と保守」による極端な二面性が、その驚きをより際立たさているのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)greir/123RF)