昨今、日本の家電製品業界に対して、中国のネット上では「かつての輝きを失った」というネガティブな意見が目立つ。しかしその一方で、「それはカモフラージュだ」との声もある。そしてまた、日本のメーカーがどれだけ高い技術を持っていたかを改めて振り返る者もいる。

 中国メディア・今日頭条は17日、「11年前のソニーの技術を見て、日本製品がこれほどまでに強いということを知った」とする記事を掲載した。

 記事は、中国国内にもソニー製品を信仰するファンが少なからず存在すると紹介する一方、ソニーの業績は悪化を辿り、14年にはパソコンブランド「VAIO」を売却する状況へと追いやられたと説明。そのうえで「以前のソニーの発展を支えた『ブラックテクノロジー』が一体どういうものだったか、分かっているだろうか」とした。記事の言う「ブラックテクノロジー」とは、常識では考えられないような、アッと驚くような技術のことを指す。

 記事はそのうえで、ソニーが2006年に発売したウルトラモバイルパソコンの「VAIO type U」を紹介。「1990年代生まれや2000年代生まれはこのパソコンを知らないだろう」としたうえで、当時としては珍しかった手のひらサイズのボディにWindows XPがインストールされており、通常のパソコンと同じ作業ができること、前面と背面のカメラのほか指紋認識機能まで付いていたと説明している。

 そして「これを見て、静かに親指を立てるとともに日本の製品はすごいと感嘆したのではないだろうか」とした。

 当時の製品紹介などを見てみると、当該機種のディスプレイサイズは4.5インチ。今のスマートフォンと同じ画面サイズでフルバージョンのWindowsを動かすというのはまさに画期的だった。機能を最低限にして軽快さを実現したモバイル端末の登場により、フルスペックPCは超小型化が求められなくなった。その過程で生まれ、そして、消えていった画期的な製品の数々、そして開発した人びとの努力に、敬意を払いたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Serdar Basak/123RF)