かつて日本を席巻した韓流ブームだが、日本でのブームが沈静化すると今度は中国でブームが発生した。中国でも過去の日本のように、テレビをつければ韓流タレントを見ない日がないほど大きな人気となったものの、韓国が高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を決定したことで、中国は報復措置として限韓令を発動し、韓流コンテンツの締め出しを行っているという。

 中国メディアの参考消息は16日、THAAD配備をめぐって中国人の韓国に対する好感度が低下する一方、東南アジア諸国で韓流ブームが起きつつあると紹介し、韓国では「THAAD配備によって生じた中国の『穴』を東南アジアが埋めてくれるかもしれない」と期待が高まっていると伝えた。

 記事は、韓国で行われた調査を引用し、THAAD配備と限韓令をめぐって中国人の韓国旅行に対する認知度および好感度が前年比でともに低下したことを紹介。韓国を訪れる中国人旅行客はまだ増加傾向にあるものの、韓国旅行に対する満足度は低下の一途を辿っていると伝えた。

 一方、東南アジア諸国では韓流ブームが生じつつあり、韓国旅行に対する関心度合いも高まっていると指摘。調査では、日本と台湾の韓国旅行に対する好感度が30%程度だったのに対し、ベトナムでは78.3%に達したと紹介。また、タイとフィリピンでも77.7%と非常に高い数値を記録したと紹介したほか、韓流の影響力拡大を背景に実際に韓国を訪れる東南アジア諸国の人も増えていると伝えた。

 また記事は、これまで韓国の旅行産業は中国市場に重点を置いてきたとしながらも、現在は徐々に東南アジア市場へと重点を移しつつあると主張。THAAD配備と限韓令をめぐって中国人の韓国旅行に対する認知度および好感度が低下するなか、韓国では「中国の穴を東南アジア市場が埋めてくれるかもしれない」と期待が高まっていると紹介している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)