一国の発達の背後には、必ずその要因がいくつかあるものだが、中国メディアの網易がこのほど掲載した記事は、資源に乏しい日本が大きな経済発展を遂げることができたのは、「拿来主義」によると説明しており、中国も日本の拿来主義に見倣うべきだと提言している。

 拿来(ナーライ)主義とは魯迅が創り出した言葉であり、外国文化を頑として拒むのではなく、むしろ積極的にそれを取り入れ、その文化のある面を使用してみてもし良ければ使用し続けるし、もし役に立たないのであれば捨てるという考え方だ。自国の発展に役立つのであればそれを積極的に利用するという実用性を重視する考え方だと言える。

 記事は、「日本語」にはまさに日本人の拿来主義が反映されていると説明。中国の文字である漢字は日本にとって外国語であり、日本の一般の人にとって漢字を習得するのは至難の業であったため、漢字の一部を元にしてより表記が簡単なカタカナが生み出されたと指摘した。

 また、日本は明治維新の時期に西洋文明を吸収するために英語を学んだが、その英語をカタカナ表記を用いて日本語に溶け込ませたと説明。さらに、言語はその国の文化の「キャリアー」であり「核心」でもあると説明、日本の高度な発達と拿来主義により生まれた日本語は切っても切れない関係にあるという見方を示した。

 記事は、日本の歴史に保守的な時期は確かに存在したが、日本人は国の一大事の時期には開放的な態度を示し、拿来主義によって世界最先端の文化を学び、急激な発展を成し遂げたと絶賛した。

 中国もかつて洋務運動によって国力増強を目指したが、中華思想という「中華文明がもっとも優れている」という保守的な思想の影響によって西洋の優れた点を積極的に学ぶことができなかったという見方もできる。日本は古来から実用性を重視する国であり、他国の優れた点を学ぶのに非常に長けた国だ。日本人のこの実用性を重んじる特長は、確かに日本の発展と密接な関係があるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)