中国のネット上では反日感情をむき出しにした言論を目にすることは少なくない。日本を旅行で訪れる人や日本製品を購入する人を「売国奴」であると罵ったり、愛国心があるならば中国製品を購入すべきと主張したりする声は、中国の「ネット上」においては決して少数派ではないと言える。

 しかし、実際には多くの中国人が日本を旅行で訪れているほか、中国でも日系車に代表される日本製品は中国人消費者から高く評価されているのが現状だ。ネット上の声と実際の消費には乖離があるようにも見える。

 中国メディアの今日頭条は16日、中国では過去に「日本製品を排斥し、中国産を支持すべき」というスローガンが叫ばれたことがあり、多くの消費者は潜在的に「中国人が日系車を購入することは非愛国的行為」であると認識していると伝える一方、それでも日系車の販売が好調である理由について考察している。

 記事は、中国人が日系車を購入することは、場合によっては「売国奴」というレッテルを貼られるリスクがあると主張する一方、多くの中国人消費者はそのリスクを背負ってまで日系車を購入していると指摘した。

 さらに、中国人消費者が日系車を購入し、中国人にとって国産であるはずの中国車を購入したがらない理由の1つは「愛国にはカネがかかるため」であると主張。また、中国の消費者の声として、「中国車は4年も乗れば動かなくなり、修理が必要になる」とし、愛国心を理由に中国車を買えば、所有しているだけで修理やメンテナンスだけで「カネが飛んで行く」のだと指摘した。

 また、中国車とは正反対に日系車は品質が非常に高く、故障率が低いと称賛、こうした信頼性の高さこそ、消費においては理想よりも現実を取る中国人消費者の心を掴んでいる要因であると指摘している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)