中国経済の成長により、中国人の所得は大きく伸び、消費能力も格段に向上した。日本を訪れる中国人旅行客がさまざまな電化製品を爆買いしたのも記憶に新しい。だが、中国人の消費能力の向上がある問題を招いているという。

 中国メディアの界面は15日、中国人の消費能力の向上によって、中国では電子ごみが急増していると伝え、人びとの健康および環境に深刻な影響を及ぼしていると紹介した。

 記事は、国連大学がまとめた報告書を引用し、2010年から15年にかけて、アジアでは電子ごみが63%も増えたと紹介。スマートフォンやパソコン、薄型テレビなどの電化製品の買い替えが頻繁に行われるようになり、アジアから電子ごみが数多く発生するようになっているが、特に中国国内で発生する電子ごみの量は5年間で2倍以上に増えたと伝えた。

 それにもかかわらず、多くの国では電子ごみを環境に優しい方法で処理する施設が不足しており、環境破壊や人体への悪影響が生じる可能性を指摘。中国など一部のアジアの国はすでに先進国で出た電子ごみの最終処分場となっており、しばしば適切ではない方法で電子ごみから資源が回収されていると紹介。

 例えば、中国広東省汕頭は世界中から電子ごみが集まるに地域であり、現地には電子ごみのリサイクルによって生計を立てる人が数多くいる。だが、汕頭大学医学院が2014年に電子ごみの処理を行っている地区の1歳から6歳までの子どもたちに対して実施した調査によれば、「調査対象となった子どもの大半において鉛中毒症状が確認」されている。中国ではすでに各地で環境破壊が深刻化しており、適切な対応を行わなければ、電子ごみによって環境破壊がさらに進む可能性が高まっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)