国際サッカー連盟(FIFA)は10日、2026年の大会よりワールドカップ(W杯)出場国を現行の32から48に増やすことを決定した。2度目のW杯出場を念願としている中国にとっては間違いなく朗報だが、同日開幕した中国主催による国際Aマッチ大会「中国杯」で、中国代表はアイスランド代表に0-2で敗れた。

 FIFAランキングからすれば「順当」と言える敗戦ではあるが、現在W杯最終予選で同じ組に入っている隣国・韓国のメディアはこの結果を大いに揶揄したようだ。中国メディア・今日頭条は11日、「13億人が30万人に負けた」とする韓国メディアの報道を紹介する記事を掲載した。

 記事は、この試合に臨んだ中国代表18人のうちこれまで代表として出場した経験を持つ選手はわずか6人だったと紹介。最新のFIFAランキングで21位のアイスランド代表に対して善戦し、0-2で敗れたものの「多くのサポーター、そして選手たちはピッチの上で満足感を見せた」と伝えた。

 その一方で、一部の韓国メディアがこの試合結果について「13億人の人口を持つ中国が、なんと人口わずか30万人のアイスランドに負けた。リッピが来ても意味がない」と嘲笑気味に報じたこと、さらに一部韓国サポーターからは「中国人はどんなにお金を積んでもW杯に行くことは難しい」といった声が出たと紹介している。

 記事はこれに対して「専門性のない話。国の人口とサッカー人口は異なる」と断じた。また、サッカー人口比率の差に加えて、サッカー指導者やトレーニング施設の充実ぶりが両国では全く異なり、それが実力の差にもつながっていることを指摘した。

 FIFAランク20位程度以内の強豪を3カ国招き、開催国の中国を加えた4カ国で行われる「中国杯」は勝つことよりも、中国代表を世界トップレベルの力に触れさせる機会という意味合いが強い。この点からしても、韓国メディアや一部サポーターの揶揄は的外れと言える。揺れる国内情勢や経済状況に対するフラストレーションも溜まっているのだろう。

 しかし、ことサッカーに関しては中国の人びとは実に謙虚。記事は「もちろん韓国メディアやサポーターの風刺に対して、われわれも自らの至らない点をはっきりと認識すべきだ。臥薪嘗胆だ」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)