米アップルのiPhoneシリーズは日本で圧倒的な人気を獲得しているが、そのiPhoneの大半は中国で生産されたものだ。中国メディアの今日頭条は7日付で、世界で販売されるiPhoneの半分は中国で生産されるにもかかわらず、なぜ中国での販売価格は米国や日本よりも高いのかと疑問を提起。この現象の背後にある理由について説明している。

 記事はiPhoneの販売価格は販売される国によって大きな差があると説明。たとえば、米国ではiPhoneの販売価格は決して高くなく、米国人は1カ月分の給料で何台かのiPhoneを楽に買えてしまうと指摘。しかし、中国では「iPhoneを1台買うと数カ月分の貯金がなくなることもある」と説明。

 また、日本においてiPhoneは中国よりも安く、しかも、ある時には米国よりも安く販売されていると指摘。たとえば、iPhone6の16GBの中国での販売価格は日本より1000元(約1万6000円)以上も高かったと紹介。では、なぜiPhoneの大半が中国で製造されているにもかかわらず、このような現象が生じるのだろうか。

 記事は中国で生産されたiPhoneが米国に輸出され、その後商品として中国が「輸入」するときに17%の増値税が課されると説明。「まさにこの税の分だけiPhoneの国内価格は米国よりも高くなる」と指摘。

 例えばiPhone 7が登場した時、32Gタイプの販売価格は米国が4322元(約7万2395円)。しかし、中国では5388元(約9万251円)だったと説明。為替レートの影響により米国と中国での販売価格の差はさらに大きくなる場合もあるという点も指摘した。

 中国でもiPhoneは非常に大きな人気を得ており、高いブランドイメージも構築している。一方で、売上の多くを研究開発に投資することで知られている中国メーカーの華為技術(ファーウェイ)もクオリティの高いスマートフォンを製造している。ファーウェイの最新スマホ「Mate9」の4GB/64GBタイプの販売価格は3899元(約6万5000円)であり、iPhone 7の32Gタイプの5388元よりかなり安いのは事実だ。

 中国ではファーウェイがアップルやサムスンから客を奪っているとの見方も多い。もしかすると近い将来、中国のスマートフォン市場に高額なiPhoneが入り込む余地がないという状況も生じるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)