急成長を遂げて政治的にも経済的にも世界に大きな影響を与える大国となった中国。その発展ぶり、成長ぶりが宣伝される一方で、中国のネット上では日本など先進国との「差」の存在を訴える声も少なくない。その「差」は様々な視点から論じられるが、中国メディア・今日頭条が10日に掲載した文章は「工作機械のメンテナンス」で見られた先進国との差について紹介している。

 文章の作者は、自らが働く工場に設置されている工作機械について紹介。日本や米国、ドイツからの輸入品もあれば、国産品もあり、いずれもそれぞれの要求を十分にこなしてくれるとした。その一方で「しかし、メンテナンスが必要になった時に中国と外国の会社では大きな差が感じられるのだ」と伝え、3つのポイントを挙げた。

 まずは修理の準備段階についてだ。外資企業の修理担当者は工具を全て揃えた状態でやって来て、作業中に顧客から何か物を借りたりすることはないとした。かたや中国企業の担当者は、やれスパナを忘れたソケットを忘れたと言っては顧客から道具を借り、酷いときには手袋まで借りる体たらくであるとした。

 続いては修理中の様子における「差」だ。外資企業の担当者は衛生環境を大切にし、修理中の物品をきれいに並べ、通路を塞いだりせず、油汚れなどをその都度速やかに拭き取ると紹介。一方、中国企業は分解した部品を何も考えずその辺に置き、汚れやウエスが至るところに散らばるとした。そして、「今日の担当者は、自分が作った汚れで滑って転んだ」と伝えている。

 最後は技術の熟練度についてである。外資企業はみな確かな技術を持った少人数のスタッフを寄越し、故障の際の判断や措置も的確である一方、中国企業の担当者は技術レベルが明らかに不足していると指摘。「取り外そうとするもなぜか取り外せず、後になってねじが取れていなかったことに気づくというのが日常茶飯事」とした。

 見栄えのする物を作るのは得意ながらも、作ったもののメンテナンスが苦手であるとしばしば指摘される中国人。中国の製造業が「安かろう悪かろう」の域を脱し、高品質の物を生み出す力を手に入れるためには、製造技術だけでなくメンテナンスの心構えと技術を大きく向上させる必要がある。この弱点を克服すれば、必ずや「製造大国」から彼らの望む「製造強国」へと変革することができるはずだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)