中国では新年から深刻な大気汚染が続いている。北京では大気汚染のレベルを4段階で示した警報のうち、もっとも深刻な「赤色警報」が出されるなど、人びとの健康が大気汚染によって脅かされる事態となっている。

 日本でも中国からPM2.5が飛来して来ないかと戦々恐々だが、中国人はこの深刻な大気汚染をどう捉えているのだろうか。大気汚染のレベルが桁違いなためか、ネット上では皮肉を込めて笑いに変える声も多い。中国メディアの騰訊新聞は、このままいけば中国人を中心とした人類が大気汚染によってどのように「進化」するかをシミュレーションした記事を掲載した。

 記事はまず、5日には中国南部の大都市・広州にまで「待ちに待った」スモッグがとうとう到来し、「飛行機で北京まで飛ばなくともスモッグを体験できる」と自虐的に伝えた。次いで、すでに人類は「進化しないと濃霧に淘汰される」段階に来ていると主張、今後の進化をシミュレートした。

 まず挙げたのが「鼻毛」だ。人類は、汚染により鼻毛が伸びに伸びて、長い鼻毛こそ健康の証となり、鼻毛美容店が繁盛するようになると推測した。次いで、「目」についても、スモッグで何も見えなくなるため、当たり屋が盛況になり、視覚以外の感覚が研ぎ澄まされるようになって、眼鏡屋が淘汰されると主張した。

 さらに、「髪型」についても、高速鉄道車両が真っ黒になるほど大気が汚れているなら髪も汚れるはずで、洗髪し過ぎで髪は抜け、皆つるつるになるだろうと予測。次いで「皮膚」は、スモッグで太陽の光が届かなくなり、皆透き通るように白くなるという。また、「喫煙者」は、ストロー1本でいつでもどこでも「喫煙」できることになり、「喫スモッグ者」は尊敬されるようになること、さらにスモッグで見えないため「聴力」が発達し、新鮮な「空気」が高値で取引されるといった変化を自虐的に想定した。

 このように、強烈な皮肉を込めて未来を想定する様子は、中国というお国柄なのだろうか、ネット上では同様の自虐的なユーモアをよく目にする。中国政府も大気汚染対策に乗り出してはいるものの、根本的な解決には程遠い。環境汚染や公害の問題は日本も経験してきたことであり、まずは謙虚に日本から学び実行することが中国政府に求められているのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)