洋菓子店でケーキなどの要冷蔵品を購入すると、必ずと言っていいほど「お持ち帰りにはどのぐらいのお時間がかかりますか」と聞かれる。品質を保つために持ち帰りの時間に合った保冷材を入れてくれるからだ。せっかく買ったものを美味しくいただきたい者にとっては、とても有り難いサービスである。

 中国メディア・今日頭条は9日、「どうして中国人に比べて、日本人のほうがより尊敬に値する時があるのか」とする記事を掲載した。記事は4つのエピソードを紹介して、日本人が時として尊敬に値する理由について考察している。その1つが、洋菓子の保冷材に関係するエピソードなのだ。

 記事は、新年に北海道へ旅行した際、小樽の商店街で立ち寄った洋菓子店にてケーキを購入した時の話を紹介。ケーキを購入しようとすると、女性店員が「How long,you take,eat?」と尋ねてきたとした。これを「食べ終わるのに何日かかるか」と解釈して「3日」と答えると、表情を変えた店員が「だめです、冷蔵でも3日はもちません」と返事したことを伝えた。

 そこで「冷蔵で、2日間」と言うと、店員は嬉しそうな表情をし、包装したケーキに保冷材を付して「これ、5時間。冷蔵で、2日」と保存期間について説明したという。

 そして、数時間後、この店員とのやり取りを思い返した際、「賞味期限や保存条件にこだわり、条件が合わなければ敢えて売らない姿勢まで見せたのはどうしてだろう」と考えたことを紹介。日本在住の友人から「1つに、日本人は自分のものを最高の状態で提供したいと考えている。2つに、まずくなってしまう、さらには食べられなくなってしまうことで買った人に迷惑をかけてしまうことを恐れる」との解説を受けたと伝えた。

 記事は「もう少しでケーキが買えなくなる状況を味わった」とする一方で、「日本人の最も基本的な人生の心情は、まさに可能な限り他人に迷惑をかけないことなのだ」としている。

 店員はもともと持ち帰って食べるまでに何時間要するかを質問しようとしたところ、「3日」という想定外の答えが返ってきて驚き「冷蔵しても2日しかもちません」と伝えたのだろう。聞かれた中国人としても「どうしてそんなこと聞くのか」と怪訝に思ったはずだ。作者はきっと、美味しいケーキに舌鼓を打ちながら、異文化コミュニケーションのだいご味も堪能したことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)