中国のネット上などでしばしば賞賛される日本の清潔さ。その真骨頂と言える場所が、トイレだ。日本を訪れた中国人観光客が、空港や商業施設などのトイレの美しさ、充実し設備に驚嘆する文章をよく見かける。多くの中国人にとって、日本のトイレは「驚きの場所」になっているようだ。

 中国メディア・今日頭条は4日、日本でこのほどトイレに備え付けられたスマートフォン用の「トイレットペーパー」について紹介する記事を掲載した。

 記事は、「日本でまた、トイレに関する『ブラックテクノロジー』が出現した」として、このほどNTTドコモが成田空港のトイレにスマホ用トイレットペーパーを設置したと紹介。通常のトイレットペーパー同様にロール状で設置されたスマホ用ペーパーには「Welcome to Japan」という文字や、ペーパーの使い方、さらにはWifiや旅行に関する情報が印刷されているとした。そして、ペーパーを折り畳んで自らのスマホ画面を軽く擦ると、画面がきれいになると説明している。

 そのうえで「トイレで自分がトイレットペーパーを使うのと同時に、自分のスマホをきれいにすることができるという発想は、他人には思い付かないものだ」とし、日本人の創意は本当に素晴らしいと評価した。一方で、中国のネットユーザーからは「中国のトイレには不向きである」との声が続々と寄せられていることを紹介。その理由は一見捧腹絶倒ものだが、「笑った後に深く考えさせられる」とした。

 記事が示した中国人ユーザーのコメントは「中国ではダメだ。ロールごと持って行かれる」というもの。記事は「中国国民全体のモラルはまだまだ発展途上。1人1人が、悪いイメージを拭い去るべく、自分自身から始める義務を持っているのだ」と結んでいる。

 スマホ用のペーパーをロールごと持って行かれてもモラルや法律の問題だけに留まるが、トイレットペーパーをロールごと持ち去るのは、次以降の人に多大な迷惑がかかる。非常事態で飛び込んだとなれば目も当てられない。公共のものを必要以上に拝借することに対する羞恥心を持つのもさることながら、やはり多少とも他人のことを考える意識が、中国社会のモラル向上には欠かせないのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)