中国には第一汽車という自動車メーカーがあるが、このメーカーの「紅旗(ホンチー)」は中国の高級車ブランドとして認知されている。紅旗は1958年、当時の中国の最高指導者である毛沢東氏の国産自動車開発へのこだわりから生まれた車だ。

 中国では「愛国」が叫ばれ、日系車を購入する中国人は時に「売国奴」扱いされることもあるが、それでも中国で紅旗を買う消費者は多くはないようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国人はみな愛国心があるはずなのに、それならなぜ紅旗を買わないのか?」という問いを提起し、中国ネットユーザーたちが議論を交わしている。

 この問いに対して、最も多くの支持を集めたのは、紅旗の「H7 2.0T」のオーナーである中国ネットユーザーからの回答だ。H7はトヨタ・クラウンのプラットフォームを使用したモデルで、内装には黒の本革が使用されており、アウディやBMWなどドイツの高級車ブランドに対抗することを期待され、世に送り出されたモデルだ。

 記事によれば、H7のオーナーである中国ネットユーザーは、「紅旗製の2.0Lターボは動力不足だと感じるし、エアコンの吹き出し口から異常な音がするし、バックモニターの反応は遅いし、カーナビは基本的に使えないし、維持費は高いし、それ以外の点についてもまあまあという程度」と回答。
 
 さらに同ユーザーは「H7の2013年モデルの故障は恐ろしいほどに多い」と説明。2015年モデルにおいては故障の数はかなり改善されたと指摘したが、このネットユーザーは紅旗を買う中国人が多くない理由は信頼性の低さにあるという見方を示した。このコメントが多くの支持を得ていることから、中国人消費者は「いくら愛国心があっても、信頼性が低く、ほかより優れているわけではない車は買えない」ということなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)