経済発展によって人びとの暮らしが豊かになりつつある中国だが、その代償として肥満や高血圧といった生活習慣病も増えている。生活習慣だけが理由ではないが、中国ではがん患者が急増しており、検診や治療のために日本を「医療観光」で訪れる人も少なくない。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国における胃がんの5年生存率が約20%であるのに対し、日本の5年相対生存率は中国を大きく上回ることを伝え、その理由を考察する記事を掲載した。

 国立がん研究センターが2016年1月20日に発表したデータによれば、日本の胃がんの5年相対生存率は73.1%に達し、中国の数値を大きく上回っていることが分かる。これについて記事は、「日本人は中国人と同じ人間ではないのか」と主張する一方、「中国人と日本人は同じ人間であるのに、5年生存率にこれだけの差が生じるのはそれなりの理由がある」ことを指摘した。

 続けて、日本と中国で胃がんの5年生存率に差が生じる背景の1つに「中国人は胃がんが進行してからようやく病院に行く」と伝え、日本のような定期検診が少なく、従って早期発見も少ないことを指摘。また、生活水準が中国より高い日本では長期保存を目的に大量の塩分を使用する食品も相対的に少ないと伝えたほか、塩分を取りすぎないことが大切であることは日本人ならば誰でも知っていることだと紹介した。

 さらに記事は、中国では「病院に行くのを我慢する人」や「医者から処方された薬の服用を勝手にやめてしまう人」も多いことを紹介し、こうした要因によって胃がんの5年生存率に差が生じていると主張している。だが、中国では医者が売上のために不必要な手術をしたり、不必要な薬を処方したりするトラブルも発生しており、「病院に行くのを我慢する人」や「医者から処方された薬の服用を勝手にやめてしまう人」がいるのもこうしたトラブルを敬遠しているためとも考えられる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)