世界最大の自動車市場である中国では毎年、新車販売台数が伸びているが、それにともなって今後は中古車市場も拡大していくと予想されている。2016年は中国政府が中古車市場に対する規制の一部緩和を行ったこともあり、今後は特に中古車市場が伸びていくものと期待が高まっている。

 中国に比べ、日本の中古車市場は規模、流通経路などを含めて全体的に成熟しているため、中国の中古車産業の関係者にとっては非常に参考になる市場のようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の中古車市場を視察するために訪日した中国人の手記を掲載した。

 記事は、同中国人が過去にネット上で行った調査として、「中国人が中古車を購入するうえで、もっとも懸念しているのは車体の維持費や修理費が高くつくのではないかという点」だと紹介。また、事故歴や走行距離の隠蔽や偽装も消費者にとっての懸念点の1つであることを伝えた。

 日本滞在中、中国人一行は大手の自動車買取業者や中古車販売店などを視察したようだが、やはり驚いたのは日本の中古車産業の成熟度合いだったようだ。

 記事は、日本の大手買取業者は非常に大きな整備工場を持ち、買い取った自動車を整備士が1台1台真剣に整備を行っていたとしたほか、整備工場の内部は整理整頓が行き届き、整備の工程や内容も明確に定められていたと紹介。日本の整備工場の内部が「5つ星ホテルの厨房だとすれば、中国の整備工場は違法に存在する闇工場のようなもの」と形容し、こうした点からも「日本の中古車産業の成熟度合い」が見てとれたと驚きを示した。

 また、日本では中古車に事故歴などがあれば、そうした情報はしっかりと開示され、価格に反映されると伝える一方、中国の場合は売り手側に不利な情報は隠蔽されることもあると指摘。日本の中古車産業が発達、成熟しているのは消費者が安心して購入できる環境が整っているためであると指摘し、中国の中古車産業は向かうべき発展の方向性は「日本の中古車産業」と同じ方向であると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)