国が違えば「物価」が異なるのは当然のことだが、日本を訪れた中国人が不思議に思うことの1つに「日本は工業製品の価格に比べ、農産物の価格が高い」というものが挙げられる。確かに中国では農産物の価格が非常に安いため、訪日中国人が日本の農産物の価格に驚くのも無理はない。

 中国メディアの新浪はこのほど、農産物が高額で各種工業製品が安い日本は、中国の物価と正反対であると伝えつつ、日本では農産物の価格が高いことは「決して悪いことではない」と報じている。

 記事は、まず東京のスーパーでは豚肉が500グラムで50元(約840円)、スイカは1玉で100元(約1686円)以上もすると伝え、日本は「食品の価格が高い」と紹介。農産物が非常に安く手に入る中国からすれば、日本の食品価格の高さは驚きの水準のようだ。

 続けて、日本の農産物の価格は「日本の農業従事者の収入がそれだけ高いことを示す」と指摘。確かに日本の農業従事者の収入は中国の農民に比べれば高いだろうが、記事は「日本では農協という組織のもとで農業従事者が一団となって自らの利益を守っている」と主張し、国外産の農産物に対して高い関税をかけるよう国に働きかけたり、農産物の不必要な価格競争を防いだり、値崩れを防いだりする仕組みを構築していると主張した。

 一方で、日本では農産物の価格が高いことは「決して悪いことではない」とし、農業従事者の生活が確保できるからこそ、安全で信頼できる農作物づくりができるのだとし、実際に日本の農産物はおいしいうえに安全だと指摘。中国は確かに農産物の価格は安いが、大量に農薬が使われるなど安全性に問題があるケースも少なくないとし、「人間の生活は食が基本となることを考えれば、農業従事者の生活が安定することは、社会の治安や秩序を維持するうえでも有利となる」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)