日本のアニメ産業では長時間労働と低賃金といった問題が指摘されている。中国でも近年はアニメ産業の拡大しているが、アニメーターへの待遇は「日本企業よりも良い」という声もあるようだ。中国メディアの今日頭条は29日、中国のアニメ制作会社のアニメーターに対する待遇は日本企業よりも良いかも知れないが「それでも中国にはまだ良いアニメ作品が少ない」と論じる記事を掲載した。

 記事は、日本に進出した中国のアニメ製作会社の関係者が「中国のアニメ制作会社はアニメーターに完備された福祉と保険を提供する」、「われわれもアニメーターの待遇にはコストをしっかりかけている」と述べ、日本はアニメーターの待遇という点で中国企業に劣っており、アニメーターを正社員として雇う企業も少ないと指摘したことを伝えた。

 アニメーターの待遇をめぐる日中企業の差に対し、日本のネット上では「中国のアニメ制作会社の待遇は日本企業より良いかもしれないが、中国側には良い作品があるのか?」といった声があがったと紹介。

 こうした声について、「日本のアニメ作品に比べ、中国に優れた作品が少ないのは事実」だとし、「なぜアニメーターに対する待遇が悪い日本のアニメ産業に比べ、中国は良い作品を創出できないのか」と問題を提起し、技術が足りないのか、それとも人材不足なのか、中国のアニメ産業として熟慮すべき課題であると主張した。

 近年、中国のアニメ産業は著しい成長を遂げており、各種グッズなども含めた産業全体の規模はすでに日本を超えているとの分析もあるうえ、その成長率も日本を遥かに上回っている。アニメは人が創るものであり、待遇を良くして質の高い人材を確保するという戦略は長期手に見れば中国アニメの質向上につながるものであり、将来的には中国産アニメが日本で人気になるというケースも増えるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)