年末年始の楽しみはいろいろあるが、スポーツ観戦もその1つ。この時期に開催される全国高校サッカー選手権では、今大会でも未来の日本サッカーを担う才能あふれるホープたちの活躍が見られている。

 中国メディア・今日頭条は30日、今回で95回目を数える全国高校サッカー選手権と、同選手権が日本サッカーのユース育成に与える影響について紹介する記事を掲載した。

 記事は毎年年末に開催される全国大会に向けて、各都道府県で夏から秋にかけてトーナメント方式の予選が開催されることを紹介。予選大会におけるメディアの注目は大きくないが、それでも準決勝や決勝は現地のテレビ局で中継が行われるとした。そして、48校が参加する全国大会になるとメディアや社会の注目が一気に高まり、試合の全国中継が行われると説明した。

 また、日本サッカーのユース育成体制は「2つの路線」からなっていると解説。1つはJリーグ傘下のクラブによるユース育成であり、もう1つが高校の体育連盟による学校の部活動であるとし、それぞれで全国規模の大会が行われていることを紹介した。そして、日本の高校サッカーはプロユースの補完的な役割も果たしており、「毎年選手権大会に参加する高校は4800校程度で、選手の数は十数万人にのぼる」と解説。この膨大な母数から突出した実力を持つ高校生が出現し、プロのクラブから注目されるチャンスを得られるのであると伝えた。

 記事を読んだ中国のネットユーザーからは「十数万人の高校生がサッカーをやるなんて、恐ろしい」、「追いつけない」、「わが国の最大の問題はスポーツと教育の分離だ」などといったコメントが寄せられた。

 中国でも学校単位のサッカー大会が開催されていない訳ではない。2014年からは「中国高中男子校園足球聯賽」という全国大会が開かれるようになり、今年は7月下旬に各地の予選を勝ち抜いた16チームが出場した。しかしその規模や知名度は、日本の高校サッカーに遠く及ばない状況だ。日本ではサッカー以外のスポーツでも、高校や大学の大会が少なからぬ注目を集め、専門のファンさえ生み出す。中国でも「学校スポーツ」が世間からより注目されるようになれば、ユース育成の体制も自ずと整っていくはずである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)