防衛省統合幕僚監部は25日、「中国海軍艦艇等の動向」について、中国の空母「遼寧艦」が24日に東シナ海中部の海域で確認され、25日午前には太平洋に進出したことを確認したと発表した。防衛省統合幕僚監部は海上自衛隊が撮影した遼寧艦の写真なども合わせて公表した。

 中国共産党機関紙・人民日報系の環球網は29日、中国海軍にとって初の空母である遼寧艦が訓練のために西太平洋に進出したと伝えつつ、防衛省統合幕僚監部が「中国海軍艦艇等の動向」として写真を公表したと主張。これに対し、中国国防部の楊宇軍報道官は「中国はまったく気にしない」と述べたことを紹介した。

 記事は、29日に行われた中国国防部の定例記者会見の場で、楊宇軍報道官が「遼寧艦が初めて遠海訓練を行ったことは小さな目標を実現しただけに過ぎず、中国はより大きな目標を遼寧艦が実現することを期待している」と述べたことを伝えた。

 続けて記事は、「日本が遼寧艦を監視するために追跡した」としたうえで、これについても楊宇軍報道官が「まったく気にしない」と発言したと紹介。また、中国では建造中の空母の様子が日本のメディアによって報じられたと問題になっているが、楊宇軍報道官はこの問題についても示唆したうえで「中国の空母は強く勇ましく、そして美しい」と述べ、遼寧艦に関心を持つ人間が遠くから眺めることも、覗き見ることも中国は気にしないと発言。また、関連する法に抵触せず、航行の自由と安全を妨げない限り、中国は「気にしない」と述べたことを伝えた。

 日本のメディアが中国で建造中の空母の写真を報じたことについては、中国のネット上で憤りの声もあり、「空母の撮影や接近を手助けした売国奴がいるはずだ」、「売国奴を探し出せ」といった声もある。(編集担当:村山健二)(写真は「CNSPHOTO」提供、中国の空母、遼寧艦)