今の中国社会において、日本に対する付き合い方の議論というのは、格好の「酒の肴」であり暇つぶしの手段なのかもしれない。様々な人がそれぞれの立場から自分の意見を主張して楽しんでいるように見える。中国メディア・今日頭条は26日、「われわれは日本に学ぶべきか、日本を蔑視すべきか」というテーマに対して、日本に学ぶべきであるとの立場を取る文章を掲載した。

 文章はまず、多くの中国人が持っている日本に対する認識が「軍刀を振りかざす日本鬼子の時代で止まってしまっている」としたうえで、「最強であり最も直接的な競争相手こそ最良の教師になる」、「学ぶことで自らを強く健全なものとし、そうすることで初めて平和を得て戦争を防ぐことができるのだ」と論じた。

 そして、経済や技術といった面以外の精神的な部分で、中国人が日本から学ぶべき点についていくつか挙げている。まずは「危機意識の教育」だ。日本は物が乏しく、生きるためには自分の力に頼り、新しい物を生み出さなければならないこと、劣悪な環境でも耐え忍ぶことなどが小さいころから教えられるため、日本の子どもたちは強い生存能力や意思、忍耐力を持っているのであると説明した。

 続いては「謙虚に学ぶ姿勢」だ。戦前はドイツ式軍国主義に学んで対外拡張を進め、1945年の敗戦を境として今度は米国からまじめに学び、民主主義への改造が行われたとしている。さらに「自身の損得は考えずに、まじめに仕事を続ける滅私奉公の精神」、「団結心」、「創造力の強さ」について言及した。

 他人から何かを学ぶ、というのは案外難しいものである。相手の優れた点を認め、敬服し、その差に対して謙虚な心を持ちつつ、真剣に学び取る姿勢を持たなければ、なかなか学ぶことはできない。中国が本気で日本をはじめとする諸外国から何かを学ぼうとするのであれば、時としてプライドや自尊心を捨てることも必要だ。それができなければ、いつまでたっても「学んだふり」から進めないだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)