先日、FIFAクラブワールドカップで日本の鹿島アントラーズがスペインのレアル・マドリードに大善戦して準優勝を果たして以降、中国国内のサッカーに対する批判や不満がネット上で増えている。その多くは、カネにモノを言わせて大物助っ人ばかり獲得しようとするクラブチームへの批判だ。

 中国メディア・今日頭条は25日、「ついに中国サッカーがユース育成を重視しない原因が分かった。それは哀れな自尊心だ」とする記事を掲載した。記事は「中国サッカーが弱い原因は、そもそも自分の弱さがどこにあるかを知らない事だ」とするとともに、「その一方で非常に強い自尊心を持っている点」にあるとした。そして、「この自尊心は、自らを他人より劣っていることがあり得ないと考えさせ、仮にある部分で劣っていても、自分が優位に立てる側面を証明しようとする」と解説した。

 そのうえで、5年の任期を持つ中国サッカー協会の幹部について「未来を切り開く能力などなく、単に5年間何をするか、どんな成果を得るかしか考えていない」と指摘。そこで自尊心が「発作」を起こし、金銭で自らを証明することを選択し、大物選手を大量に買い入れ、リーグを発展させることで、自らの地位やレベルをアピールしようとするのだとした。そして、ユース育成については「それは未来のことであり、未来は次の世代の人間が考えるべきこと」などと口にするのであると説明した。

 記事は、「大切なのは、いつになったら中国サッカーに目先の利益以外のことも考えているクラブがたくさん出てくるかだ。そうなれば、発展の速度も今よりはるかに高まるだろう」としている。

 目先の利益ばかりではなく、業界や社会の未来まで見据えた発展の青写真を描くというのは、サッカー界に限らず今の中国に求められていることだ。未来は次の世代が考えるべきことではない、今の世代が考えなければならないものなのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)