中国ではここ数年でネット通販が浸透し、中国最大手ショッピングモールであるタオバオをはじめ、ECサイトが生活に欠かせないものになっている。その豊富な品揃えと割安感、そしてスマートフォンの急速な普及でネット上での決済が簡単になったこともあり、中国人のネット通販利用者は非常に多く、日本の比ではない。

 ネット通販を利用する消費者が増えるにつれ、中国では全土で実店舗が大打撃を受けているという。実際、多くの店主がここ数年は商売があがったりだと話しており、家賃ばかり上昇するため廃業する店舗も少なくない。しかし、日本の実店舗は中国ほどの打撃は受けておらず、中国メディアの東方財富網は21日、日本で実店舗が生き残ることができている理由を分析する記事を掲載した。

 記事は日本の実店舗の生き残りの「秘訣」として、まず「新しい業態」を挙げた。例えば、日本には最新の4D映画館や英語教育施設など、「娯楽、教育、ショッピング、食事を完全に融合した施設」があると伝え、さまざまな分野の魅力を一箇所に集約することで集客力を高めていると紹介。

 また、客の目線に立った「細やかなサービス」があり、「匠の精神」が発揮された製品が販売されていることも重要だと指摘し、日本では価格よりも実店舗での買い物そのものに魅力があるのに対し、中国ではサービスよりも価格が重視されるため、ネット通販のほうが有利だと論じた。

 実店舗での買い物では、大きな品物など持ち帰るのが不便なことがあるが、日本では多くの実店舗で配達サービスがある。日本の小売業では中国ほどECサイトの比重が大きくないが、それには実店舗が魅力ある店づくりを心掛けており、心地よいサービスを提供していることが大きく関係していると言えよう。中国の実店舗も、日本に学べば生き残る道が開かれるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)