日本には100年以上の歴史を持つ老舗企業は決して珍しい存在ではなく、一部統計によれば日本には2万社以上も存在するといわれる。創業300年や400年以上の会社も少なくなく、世界最古の企業として知られる「金剛組」の創業は578年と飛鳥時代にまでさかのぼることができるという。

 一方、中国には創業100年を超える老舗企業が非常に少なく、ある程度の規模の企業であっても平均寿命は7-8年で、中小企業の平均寿命は3年未満だとされている。これに対し、中国メディアの金融界は22日、日本に老舗企業が数多く存在し、中国には非常に少ない理由について分析する文章を掲載した。

 記事は、日本と中国で老舗企業の数に大きな差が生じるのは6つの原因によるものだと主張。1つ目は「本業への専念」だ。例えば日本の老舗企業は自社の事業に特化し、それに専念し続けているが、中国では儲かる業界(おもに不動産と金融)に手を出す企業があまりに多く、これが廃業の要因となっていると指摘した。

 2つ目は「質の追求」だ。日本企業は品質を極めるべく努力するが、発展スピードの速い中国では、企業は追い越されまいとスピードばかり重視し、質が伴わないとした。質が落ちれば会社が続かないのも当然であろう。

 3つ目は「信用」だ。企業にとって信用や誠実さが重要なのは言うまでもないが、中国企業には信用を大事にするという考えはほとんどない。4つ目は「核となる競争力」だが、中国企業は往々にして研究開発を怠り、価格競争に走って自滅するのだという。

 5つ目は「人材の発掘」だ。中国では「富は三代続かず」ということわざ通り、世襲制で失敗することが多く、日本は才能と徳の両面を備えているふさわしい者を跡継ぎにしている、と長寿の秘訣を指摘した。6つ目は「慎重な資産運用」で、老舗企業のほとんどが上場していないことも日本らしいと論じた。

 近年、中国ではインターネット関連の企業に活力がある。しかし多くの企業に上記の特徴が見られるのは気になるところだ。悠久の歴史を持つ中国よりも、日本の方が老舗企業が多いというのは大いに誇るべきことと言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)