慎重には慎重を重ね、問題を未然に防ごうとする日本人。日本人からすると、中国人は思いつきで行動しているようにも見える。だが、中国人からすると、日本人が慎重に見えるのはただ「自分が責任を負いたくないため」と感じるようだ。

 中国メディアの今日頭条は21日、日本で働いている中国人の視点から日本社会を分析し、日本人には「自分の責任ではない」と責任逃れする傾向があると主張する記事を掲載した。

 記事は、日本人の「自分の責任ではない」と主張する風潮は、「責任転嫁」とは違うと主張。なぜなら、責任転嫁は問題が起こった後に責任を転嫁することだが、日本人はまだ何も問題が起こっていない時点ですでに責任逃れする方法を探し、自分が最終的な責任を負わずに済む方法を考えるからだという。「結果が悪かったらどうするか」を先に考えておくというのは、慎重な日本人らしい発想だが、記事はそれよりも「どうやったら良くなるか」を考えた方が建設的と主張した。

 例えば、社内での部署間のコミュニケーションの場合、何らかの仕事を部下にやらせるにあたり、電話で話せばすぐ済むのに、3倍の時間をかけてメールを作成して部下へ送ると紹介。部下はよく分からないところがあった場合、自分の心配を証拠として残すために電話ではなくメールで返信するため、10分で済むところが結局1時間もかかると指摘し、こうしたやり取りは、すべて何か問題があった時に「自分のせいではない」と言える証拠をつくるための保身だと批判した。

 記事は、このように失敗を恐れるあまり、日本では各自が保身に走り、「自分の責任ではない」と言い合っていると指摘、このままでは日本社会の元気がなくなっていく一方であると警告した。

 記事の主張は多少誇張した表現があると言えそうだが、日本人が責任を負いたがらない傾向があるというのは記事の指摘どおりかもしれない。しかし、自分のミスを認めず、謝罪しようとしない中国社会もまた、責任逃れという点では日本以上といえるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)