東京の都心にあり、中国人をはじめとする外国人観光客にも人気が高い入浴施設の「大江戸温泉物語」について、このほど上海で「パクリ疑惑」が持ちあがった。上海側は「加盟店だ」と主張しているという。中国メディア・労働報が23日に報じた。

 記事は、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上に「大江戸温泉物語」のアカウントが存在し、12月5日付で「日本の大江戸温泉物語が12月中旬に上海にやって来る」というツイートが発せられたと紹介。同アカウントが発したツイートはこの1件のみであるとしている。

 これに対して、日本の本家である「大江戸温泉物語」が、現在海外展開は行っていない、海外の企業や団体とは資本、業務の提携を実施していないとする声明を発表したと説明。実際に上海の「大江戸温泉物語」に行ってみると、「大江戸温泉物語、純日本式温泉テーマパーク」という張り紙が多数掲示され、入り口前で記念撮影する客の姿も見られたと伝えた。

 また、フロントで担当者を呼び出したところ、約30分待たされた挙句「マネジャーは不在」と返事されたこと、客としてカスタマーサービスに電話して真相を尋ねたところ「われわれは加盟店である」との回答があったことなどを紹介している。

 記事はそのうえで、上海の知財権コンサルティング企業の専門家が「大江戸温泉物語がブランドで、中国で登録されているか調査する必要がある」とする一方、「情報が発達した今の時代、日本に同名の企業があるのを知らないということはあり得ない」との見解を示し、上海側の話が事実でなければ不当競争の疑いがかかるとの見解を示したとした。また、上海市消費権益保護委員会の関係者が、「もし加盟店の関係であるならば、その証明書を提示しなければならない」とコメントしたことを伝えた。

 上海に突如「大江戸温泉物語」が出現する背景には、本物の「大江戸温泉物語」が中国において一定の知名度と人気を持っていることがありそうだ。もし、日本側の説明通りであったとしたならば、これだけ商標を巡る問題やパクリの話題が中国国内外で騒がれてきたにもかかわらず、なおもこのような疑惑が発生することに対して驚きを禁じ得ない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)feiyuwzhangjie/123RF)