日中国交正常化を記念して中国が日本に2頭のジャイアントパンダが贈ってから、来年で45年が経つ。中国政府が友好の証として世界各国にジャイアントパンダを贈る(実際はレンタル)「パンダ外交」は、それから約半世紀が経った現在でも続いている。

 中国メディア・今日頭条は24日、「ジャイアントパンダは昔から国を渡っていた 日本初のパンダは則天武后が送ったものだった」とする記事を掲載した。記事は「パンダは国礼として、感情を伝える大切な役割を担っている」としたうえで、「歴史をさかのぼると、パンダを外交の礼物とし始めたのは685年からであることが分かる」と紹介。唐の女帝・則天武后が天武天皇に国礼としてパンダ2頭を送ったという記録が日本に残っていると説明した。

 その時代背景について、唐朝が政治、経済、文化いずれにおいても空前の発展時機を迎えていたこと、630年に1回目の遣唐使を派遣して以降、日本が唐から律令制度、学術・文化、科学技術、宗教、風習などを大いに学び、吸収していたことを紹介。双方が緊密な関わりを持っていたことを伝えた。そのうえで、即位前の則天武后が弟である皇帝を操り政権を掌握していた685年の9月18日、パンダ2頭を乗せた車が長安を出発し東進、揚州で船に乗り、遣唐使とともに日本にたどり着いたと説明。記録では「白熊」と毛皮70枚が贈られたとなっているが、実際「白熊」はパンダであったと解説している。

 記事はそれから約1300年が経過し、中華人民共和国が誕生すると、パンダが再び外交儀礼に用いられるようになったと紹介。日本向けには1972年に「ランラン」、「カンカン」が上野動物園に贈られたほか、94年には四川省成都市のパンダ繁殖研究基地から和歌山県につがいのパンダ2頭が贈られ、日中共同によるパンダ研究プロジェクトが立ち上がったことを伝えた。

 94年に2頭を受け入れてパンダの飼育を開始した和歌山のアドベンチャーワールドでは今年9月、15頭目の赤ちゃんが誕生。パンダの繁殖や生態に関する研究協力は着実に成果を挙げているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)