安倍晋三首相は2016年8月末に開かれた第6回アフリカ開発会議(TICAD6)で、今後3年間で官民あわせて総額300億ドル(約3兆5178億円)の投資を行う方針を示した。だが、現時点では中国のほうがアフリカ進出で日本を先行している状況にあり、アフリカに対する影響力という点でも中国のほうが日本を上回っていると言えよう。

 しかし、中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国人はアフリカのために一生懸命汗を流し、金も使っているというのに、なぜアフリカ人は日本に期待を寄せるのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事はまず、アフリカで広まっているという1つのジョークを紹介。アフリカ人の子どもが母親に「万物を創造した神様」の居場所を訊ねたところ、アフリカ人にとって身の回りのすべてのモノが中国製であることから、母親は「神様は中国にいる」と答えるという笑い話だ。アフリカ人にとって「メード・イン・チャイナ」がいかに身近で、必要不可欠な存在であるかを示すジョークだが、記事は「アフリカ人の衣食住はすべてにおいてメード・イン・チャイナなしでは成り立たない」と論じた。

 だが、ケニアのナイロビなどでは「街で見かける車のほとんどが日本車」であると伝え、信頼性の高さから人気となっていることを紹介。一方、アフリカ進出では中国のほうが日本より先行しているにもかかわらず、アフリカで中国車を見かけることはまずないと伝え、「自動車」を通じて日本はアフリカ人の対日観を良好なものにしていると論じた。

 また、ナイロビ中心部には日本の援助によって整備された道路があり、道路の中心には日本の援助によるものであることを示す石碑が存在すると紹介。また、もともと片側4車線の道路を整備する計画であったが、現地の人びとがマラソンやランニング好きであることを把握していた日本は片側2車線に計画を変更、歩道を広くしたことで現地の人びとはゆったりと走ることができるようになったと紹介した。

 中国もアフリカへの進出を積極化し、支援も行っているが、「中国人がアフリカのために一生懸命汗を流し、金も使っているというのに、それでもアフリカ人が日本に期待を寄せる」理由は、日本の支援は現地のニーズに合わせた内容であることを紹介している。(編集担当:村山健二)(写真は、ケニア ナイロビの中心地。写真提供:123RF)