昨今、東京都内や横浜、川崎の臨海地域、大都市の駅前などで高層マンションが続々と建設されている。一方で、日本国内には「国土が狭く人が多い」というイメージとは裏腹に結構一軒家が存在する。中国メディア・今日頭条は21日、「日本人はどうして高層ビルを好まないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、日本にやって来る中国人の多くが、東京の建築物が想像していたよりも高くないと感じ、中国のように高層ビルが林立するのとは異なり日本の大都市は小ぢんまりとまとまっている印象を覚えると紹介。一方で「常に青い空を見上げ、太陽の光を浴びることができ、圧迫感がない」ことに羨望の気持ちを抱くこともあるとした。

 そのうえで、日本の大都市に思いのほか高層建築が少ない理由について考察。まず、日本には1000メートル級の超高層ビルを建設できる技術があるものの、強度を保つために大量のコンクリートを必要とし、その分内部空間を狭くしなければならず、人が居住するには向かないと考えられている点を挙げた。

 また、歴史的なアプローチとして、江戸時代まではほとんどの家屋が平屋であったこと、以後も景観や安全面などから建築物の高さが制限されてきたことを説明している。さらに、「日照権」の概念が日本で非常に普及している点を指摘。建物を建てる時、周囲の住民の日照権を損ねてはいけないルールがあり、地域によって10メートルなどの高さ制限や、屋根の傾斜の制限が設けられていることを紹介した。

 高層マンションに居住するのが好きかどうかというよりも、日本では景観や日照権に関する厳しい規定が設けられているために、中国の都市部ほど高層建築が林立しないと解釈すべきだろう。裏を返せば、まさに林の如くニョキニョキとそびえ立っている中国の高層マンション群は、往々にして周囲の景観よりも不動産開発を重視した結果であるとも言える。ある中国のネットユーザーは「中国人は高層ビルこそ現代化だと考えている」とコメントした。「大きいことはいいことだ」なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)