中国のネット上では「日本や日本人に学べ」という主張を見かける機会が非常に多い。中国人から見れば、日本人にはそれだけ優れた特質や習慣があるということなのだろうが、中国メディアの今日頭条は19日付で掲載した記事は、日本人から「学んではいけないこと」もあると伝えている。

 記事はまず、日本には中国人にとって学ぶべき点が数多くあると説明、例えば自動車産業、アニメ産業、電子産業、生命科学、ゲームなどの産業は「世界一流のレベル」であると称賛。中国経済の質を向上させるうえでも日本は見習うべき対象であるとする一方で、日本人から学んではいけない点もあり、例えば「残業」がその中に含まれると主張した。

 続けて、日本人は「しょちゅう、無給で」残業すると説明、「自分が仕事に熱心に取り組んでいないという理由で、解雇あるいは上司に批判されることを恐れている」という考え方のもと、日本人は残業していると主張した。

 しかし、もし仕事に長時間取り組めば「忙しいという印象」を周囲に与えることができるため、会社から「真面目に仕事をしている」と見なされると説明しつつも、こうした残業は「効率が低すぎる」と指摘した。

 この「効率が低すぎる」という記事の指摘は、仕事の質が低いという意味ではない。なぜなら記事は「日本の自動車産業が世界でもっとも競争力があるのは、日本人が真面目に仕事に向き合っているから」と指摘しているためだ。仕事の効率が低すぎるというのは、仕事に従事する時間に見合った賃金が得られていないという意味での効率の低さであり、記事はこの点だけは「日本人に見倣ってはいけない」と論じている。

 記事のこうした見方には、中国人にとって仕事とは生活を支えるための手段に過ぎず、決して自分の情熱を注ぐ対象とはなり得ないという考え方が根底にあるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)