中国自動車市場で日系自動車は好調な販売を維持しているが、その一方で日系車の不買を呼びかける声や、安全性に疑問を投げかけるデマが存在するのは事実だ。日系車をめぐるデマの内容は非常に多岐にわたり、なかにはデマを信じ込んでしまう消費者もいることだろう。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日系車をめぐるデマの内容を紹介する記事を掲載しつつ、デマが発生し、広まってしまう背景について考察した。

 記事はまず、「日本国内で販売されている日本車と、中国国内で生産・販売されている日系車は品質が同じではない」というデマを紹介。中国では自動車に限らず、「日本は一流の製品を自国で消費しており、二流の製品を欧米に輸出、中国に輸出しているのは三流品だ」というデマがあるが、中国国内の日系車は日本で生産される日本車と品質が違うという主張はこのデマがもとになっている可能性がある。

 また、日系車は「鋼板が薄く、車重が軽すぎるため安全性に劣る」というデマを紹介。このデマは中国では非常に多くの人が知っている内容だと言えるが、そもそも自動車の安全性に鋼板の厚さで左右されるものではないため、この主張もデマだと言える。さらに「日本人は中国人を見下しており、日本で売れない車を中国人に高値で売りつけている」といったデマがあることも紹介した。

 続けて記事は、中国で日系車や日本製品を対象にデマが発生し、広まってしまう背景はやはり「歴史問題」であると指摘。731部隊の存在や満州事変、盧溝橋事件、南京事件などを挙げ、こうした要因が今なお中国人消費者の日本に対する反感につながっており、デマの発生などにつながっているとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)