中国メディア・今日頭条は19日、「もし日本が軍事発展の制限を解除したら、軍事力は簡単に中国を超越できるか」とする記事を掲載した。

 記事は、戦前における日本の航空エンジン技術は確かに優れていたものの、敗戦によって大型機械や航空エンジン、精密材料の技術は深刻なまでに寸断されたと紹介。日本は戦後驚異的なスピードで経済を回復させ、科学技術大国となったが、軍事開発の制限によって整った、独立した軍需工業体系を作れていないと説明した。

 そのうえで、「民間工業が発展した日本でもし軍事発展の制限がなくなったら、短期間のうちに中国を超越できるだろうか」と問いかけるとともに、「答えはとても簡単だ。不可能である」とした。

 今の日本の工業は、電子、複合材料などの一部分野で中国を上回る世界トップレベルに達しているほか、民間企業の技術レベルも中国以上であると説明。しかし、熱機関や火器といった部分では著しく後れており、大国の軍隊として不可欠な、戦車砲や飛行機エンジン、遠距離ミサイルなどより複雑な分野に対する独立した研究製造能力を持っていないと論じた。そして、このような現状は短期間のうちに挽回することはできず「中国を超えるなどなおさら不可能である」としている。

 記事はまた、この100年で短期間のうちに飛躍的な軍需工業の発展を遂げた国は、計画経済の下で理工系教育が盛んに行われたソ連と、ソ連から工業、学術で支援を受けてきた中国の2カ国だけであると説明。たとえ軍事発展の制限がなくなっても、現在の国際環境で日本が当時の両国のような状況を作ることは難しいと論じた。

 国家戦略として中国は軍事力を急速に高め、軍需工業や航空・宇宙分野の技術を大々的に発展させてきた。一方、中国国内のネット上では「航空宇宙技術が発展しているのに、どうして国産自動車技術は発展しないのか」などといった意見も見受けられる。記事曰く、「この100年で短期間のうちに飛躍的に」工業発展を遂げた中国は、そのパワーを国民とってより切実な民間工業に注いでいくべきだろう。さもなくば、国民の不満や疑問がさらに高まっていくことになる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)